パウロの森くらぶ・森林環境教育

恩方第一小学校3年生・4年生出前授業

2024年9月24日(火)実施



生徒たちは芝生広場に到着。恒例の開会式の後、10時前に各学年は5班に分かれて、3年生はパウロの森の東尾根75分のコース、4年生は西尾根35分のコースへと森の自然観察に出発する。


この活動は一般財団法人セブン-イレブン記念財団の助成を受けて実施しています。


3年生

自然観察と小径木の玉切り、大径木の皮むき


自然観察では、バッタやコオロギに夢中になる生徒も多く、またヒイラギモクセイのチクチクやドングリ、ミョウガ、ヤブムラサキの葉の感触、クロモジやサンショウの葉の香りを感じてもらったりした。生徒達は1年生から参加していて、ときに「この葉っぱ知っている」とか「前にも聞いたことがある」などの声を聞、学習成果を感ずることができた。

 昼食後は、径10㎝位の材の玉切りと30㎝程の材の皮むき体験。玉切りを始めるが、なかなか切り進まず途中疲れた様子。皮剥きは班長が筋を入れて見本を示すが、初めのうちはてこずっていた。しかし、ある生徒が玉切りで切った材を使って竹べらの頭をトントンと叩くと上手く剝けて、皆もそれを真似ると皮剥きがどんどん進んだ。班長も手伝いつつ、丸太5本の皮を全て剥け切り、その達成感をみな顔ににじませていた。玉切りも、終了後は切ったものを家に持ち帰ろうと、どの生徒も4つ、5つと両腕に抱えていた。

 班ごとの振り返りの後、閉校式では、子どもたちは森の観察で体験したことや玉切りや皮剥きが楽しかったとの感想から、充実感を感じ取れた。生徒たちは「ありがとうございました」の声と共に、スタッフとハイタッチし、パウロの森に名残りを惜しむように帰校した。


【参加者】恩方第一小学校3年生:32名(男子14名、女子18名、先生:3名)

【スタッフ】7名 幹事:久保(報告)、班長:飯塚、小川、稲葉、室伏、家、アシスト:前田



4年生 

森の観察と間伐見学、小径木の玉切り、大径木の皮むき


開会式の後、5班に分かれ各自ヘルメットをつける。体育館奥の入口から西尾根まで30段近い階段を上る。平坦な場所で森林や生態系の説明をする。その後、東尾根のアラカシ広場奥の伐倒場所に移動し、間伐の役割、方法の説明を聞く。斜面のため生徒は伐倒木の上側で伐倒を見学した。大鋸で受け口、追い口の作業に進み、最後にスタッフ3人でロープを引いて伐倒が完了した。地響きがおこり、子供たちは歓声を上げた。切り口の年輪を数えさせた。樹齢は60年、高さが19.5m、太さが26㎝であった。

 パウロの森広場でヘルメットをとり、第2広場に敷いたビニールシートの上で友達と話しながら弁当を食べた。昼食後、ビニールシートの上で1mの長さの太いスギの木の竹ヘラを使った皮剥き、その傍らではでウマに載せた小径木の玉切り体験を行った。皮むき体験では全ての材の皮がきれいにむけた。玉切り体験では男子は20cm程度の大きな材を切り、その皮剥きも楽しんでいた。振り返りでは皮剥き、玉切りが楽しかったという感想が多かった。授業は無事終了し、閉会式が行われ、生徒たちを見送り、解散した。


【参加者】恩方第一小学校4年生29名(男子14名、女子15名)、サポートとして教師2名

【スタッフ】8名 幹事:野間(報告)、講師:瀧浪、小野、森田、熊木、星野、 間伐担当、アシスト:林、吉田