パウロネイチャープログラム3年生

2017年7月26日(水)

      場所:パウロの森(聖パウロ学園高校学校林)

 

  聖パウロ学園高校全日制3年生の生徒を対象にPNP(パウロネイチャープログラム)を実施しました。前日夕方、雨予報が出たので、急きょ雨天対応で森の広場に朝からタープを張りました。開校式で前田幹事より挨拶・スタッフ紹介。続いて安全注意、準備体操を行った後、各班に分かれ午前のプログラムに入りました。

  午前のプログラムは、カレー作り(火ひおこし体験)。ご飯班(飯ごう・ダッチオーブン使用)、調理班(材料切り、味見)、火番班(薪の準備や火力の調整)と3つのグループに分かれ、食事作り。各班に分かれ班分担の分担作業を開始。チームワークが問われるところです。各班の準備が整ったところで、まずは、火おこし。かまどの前に班ごとに集まり、燃焼のしくみや薪のくべ方、火力調整、火傷注意などの説明を講師から受けました。実際に火おこしを体験。火がなかなかつかず、苦労している場面もありました。講師はアドバイスをしますが、手は出しません。生徒さんたちが自ら考え、行うことに意義があるからです。

  作業がひと段落した班から交代で卒業記念のネームプレート作り。杉の丸太を鋸で切り、ネームプレート材料の確保。3年生ともなれば、手慣れたもの。丸太を切った後、丸太の皮を竹ベらでむき、紙やすりで磨き、各々自由な発想でデザインを描いていました。その他、薪割を体験したり薪置場を造ったりしました。立派な薪置場を造ることができ、達成感を得たようです。手すきの合間を利用して、消火の原理や薪火の火消し方法も説明しました。実際にかまど内で燃えている薪火を火事に見立て、火消しの方法を体験してもらいました。

  みんなで協力して作ったおいしいカレーライスをいただき、午後のプログラムに向けての鋭気を養いました。午後のプログラムは、パウロの森の全山踏破。全山踏破の途中、班ごとにカシの木広場、モミの木広場、アサダ広場で瞑想タイム。生徒さんたちは、静寂な森の中でどんなことが想い浮かんできたのでしょうか。クイズラリーは、パウロの森を満喫しながら、森の所々に置いてあるクイズを解き、水に関する環境問題や森林のしくみについて、みんなで考えました。

  森の広場にもどり、振り返り。3年間の総仕上げと言っても良い、今回のPNP。生徒さんからは、PNPの3年間でパウロの森から多くのことを学ぶことができたとの声を聞くことができました。閉校式では、生徒代表から感謝の言葉が述べられました。

  予定とおり無事にPNPを終了。解散後の生徒さんたちの後ろ姿からは、自信に満ち溢れている雰囲気が感じられました。

 対象者: 3年生生徒56名、引率教諭5名
 FITスタッフ: 前田満子(幹事)、福重昌行、福原隆、瀧浪邦子、稲葉力、槙田幹夫、上林悟、林公康、内藤公雄(報告)
 オブザーバー: 森田寛臣

 

シートの下での体操

火熾し

おいしいカレー

材料を刻む

ネームプレート用玉切り

全山踏破でのクイズ