NPO法人 森づくりフォーラム主催、パウロの森くらぶ実施
初心者のための森づくり体験会
2018年 6月 2日(土)

 森づくりフォーラム主催「初心者のための森づくり体験会」の第7回目をパウロの森くらぶで実施しました。この体験会は国土緑化推進機構 森林ファンド助成事業として、森づくりの魅力を多くの方に知ってもらうために、多摩地区の7つの森づくり団体が協力して実施している事業です。

 

 開会式では、”森づくりの楽しさを体験してほしい”との主催者の挨拶、”間伐と玉切り作業を安全に楽しく作業して欲しい”とのパウロの森くらぶ代表の挨拶に続いて、森林の役割に関するクイズ、安全注意、準備体操を行いました。

  2班に分かれてヘルメットと鋸を装着し、鋸の使い方や移動時の鞘入れを徹底してから、間伐作業現場に向かいました。間伐の対象木は、直径20cm程のスギです。対象木の処で、樹種の確認、重心の傾き・蔓がらみの確認、伐倒方向の決定、周囲の整理、ロープ揚げ、受け口と追口のマーキング、作業開始時の合図などの、伐倒作業の基本手順について説明してから作業を始めました。参加者全員に受け口切り、追い口切りの作業を体験して貰いました。

 1班は作業開始後40分ほどで伐倒しましたが、もう1班は木の重心が伐倒方向とは逆向きにかかっていたために、狙った伐倒方向からずれて、掛り木になってしまいました。参加者全員でロープを引いて倒すことが出来ました。その後、枝払い作業、玉切り作業を行い長さ2mの材を作りました。作った材は広場まで運んで皮むき作業を行いました。木が成長する時期で、水分が多く、簡単に皮が剥け一本の材から1枚の杉皮が取れました。伐倒した木の先端部の処は、薄切りして記念品としてお土産にしました。

 

 昼食時に、水と火が使えるパウロの森の特徴を生かして、トン汁を参加者の皆さんに楽しんで頂きました。昼食休憩時間を利用して30分ほどパウロの森を案内しました。赤く色づいたウグイスカグラの実、黄色く熟れたモミジイチゴ、まだ青いサンショウの実等、視覚と味覚で楽しみました。

 

 午後は使用した道具の手入れ作業を行いました。錆が出ないようにヤニをブラシで取り除き、防錆スプレイを掛け、鞘から鋸が抜けないように吊るし紐で縛り、ボックスに返却してすべての作業終了しました。

 閉会式では、怪我や事故が無かったことを確認し、参加者の感想とスタッフのコメント、最後にパウロの森の定例作業への参加をPRして終了しました。参加者の皆さんから”木を鋸で切るのは難しかったが楽しかった”、”初めて木を伐りました”、”皮むきが面白かった”などの感想を頂き、「森づくり体験会」として参加者の皆さんに楽しんで貰うことが出来ました。 

【参加人数】 参加者10名(うち主催者2名)

【スタッフ】 清水長、前田満子、水木稔、森田寛臣、槙田幹夫〔窓口〕

【報告者】 槙田〔報告・写真〕


写真をクリックすると拡大し解説が表示されます。

開会式と伐倒作業(1班)

伐倒作業と造材作業〔枝払い・玉切り〕と運搬作業(2班)

皮むき作業と丸太切り及び閉会式