主催:聖パウロ学園、共催:パウロの森くらぶ

聖パウロ学園ネイチャープログラム(PNP)エンカレッジスクール前期II

パウロの森で自然を観察し草木染に親しむ

2021616日(水)

開催場所:パウロの森(聖パウロ学園学校林)


東京が漸く梅雨入りをして天候が懸念されたが、途中の大雨にも拘わらず予定通りプログラムを実施できた。

 

開講式の後、生徒達は3班に分かれて火熾しと火消しのやり方を体験し、藍染めの話や煮出し方の説明を受けた。そして、パウロの森での自然観察では、森の役割や森の観察のみならず、生徒達と将来の事や進路などについても話が及んだ。午前最後のカモフラージュでは、自然の中に予め設置した箸置き、酒の蓋、果物などの人工物を生徒達に探してもらった。カモフラージュの途中で雲行きか怪しくなり、大粒の雨が木立を抜けて落ちてきた。特大のブルーシート1枚と竹のポール5本を使い、広場を覆う大きなタープを張ると息をつく間もなくバケツをひっくり返したような大雨となったが、暫くすると下火になった。

 

午後は、パウロの畑で育てた藍の葉の乾燥させたもので藍染を行った。講師から模様付けの説明を受けた後、晒、トートバックに模様付けを行う。模様付けができた晒をぬるま湯につけて精錬後、藍液に浸ける。染液が充分に染み込んだ後、模様付けのための板やゴムなどを外し、広げて空気に晒し、更に酢酸液に漬ける。色が鮮やかな藍色に変化すると歓声があがった。作品を並べて干すと、様々な模様の晒しが並んだ。同様の工程でトートバッグの藍染めをする。生地が厚く、容易に藍色には染まらなかったが、なかなかいい出来栄えだった。

 

乾燥葉の藍染は煮だしなど大変な作業だが、生徒たちも藍液への漬け込みや、かたずけなど積極的に手伝ってくれ、作業がとてもスムーズに進んだ。途中の豪雨にも拘わらず、プログラムが終了する頃には、雲間に藍のように青い空が顔を出していた。

(写真は最後に全員で作品の前で)


参加者:通信制3年生 23名 鬼澤先生・竹内先生・望月先生

スタッフ:幹事:前田  班長:望月、小川(和)、内藤  アシスト:林、古谷 サポート:森田、飯塚、


開講式

カモフラージュの発見に集中する

染めたい布の折方を学ぶ

染めた晒を干す

火熾しを体験する

カモフラージュの内容の説明を聞く

模様付に集中する

染液に浸ける手伝いをする

シジュウカラの巣箱の前で

藍染めを始める

トートバックの模様付に腐心する

できあがった作品の講評を聞く