聖パウロ学園・パウロの森くらぶ

4月第一水曜定例活動

2018年4月4日(水)晴れ 場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校 学校林)

 

 天気は晴れ。高尾駅北口から陣馬高原行きのバスで大久保まで行き、パウロ学園高校に向かいました。サクラは満開でときおり音もなく白い花びらが舞っていました。土手にはたくさんのツクシが背伸びするように元気よく生え、のんびりした里山の風景が広がっていました。パウロの森の広場では、コナラなどの樹林の新葉が銀色にけぶり、ヤマブキは黄色い花をつけて咲き誇っていました。

 9時30分から全体ミーティングを始め、作業内容と班分けの確認を行い、準備体操、安全手帳の読み上げの後、班ごとの活動に入りました。

 なめこの植菌班は、ヤマザクラの玉切り材にドリルで穴をあけ、なめこの駒を打ち込む作業を行いました。二十数本の大小の材に用意した駒をすべて打ち込みました。駒打ちした玉切り材は地面に直接並べてその上に枯葉をかぶせました。2年後が楽しみです。

 看板制作班は、旧看板の撤去と新看板を設置するための穴掘り、看板支柱の製作を行いました。穴は深く掘るため、また看板を取り付ける支柱の製作は材が太くて生木なのでそれぞれ大変な作業となりました。別のところでは看板絵の描画も進んでいました。作業は午後も続けて行いましたが4月21日(総会の日)に完成させるとのことでした。

 お昼には、おにぎりを食べながら、かまど班が準備してくれた温かい具たくさんの野菜スープや採りたての焼きシイタケをおいしくいただきました。

 午後は春の植物調査を3ルートに分かれて実施しました。私の班では広場から東尾根を経て西尾根までを歩きました。班長さんが樹木を見ながら名前をつぎつぎあげていくので記録するだけでも大変でした。ところどころで木の特徴などを教えてもらい勉強になりました。草本ではニオイタチツボスミレの群落やシュンラン、ミミガタテンナンショウが目立ちました。また万葉集の和歌とそこに出ている木の名前を書いた立札を数本立てる作業もしました。植物調査は春と秋に実施しているとのことでした。

 その後、道具の手入れや後片付け、作業内容の確認を行いました。最後にヒヤリハットの有無を確認しました。こうして3時過ぎには本日の作業はすべて無事終了しました。

 気温が上がり暑苦しくなる時もありましたが、なめこの植菌や植物調査で楽しく一日をすごすことができました。また久しぶりの参加でしたが、会員の皆様が手慣れた手つきで割り当てられた仕事をテキパキと処理していくのに感銘を受けました。

 パウロの森では、ビオトープの池でヤマアカガエルのオタマジャクシが泳ぎ、黄金色のヤマブキが存在感を誇示し、コナラの柔らかい新芽が輝いています。西の谷では新たにヤマルリソウの群落が見つかりました。

 参加者: 飯塚、池田、伊藤、猪瀬、上村、上林、熊木、小林(寛)、小林(槇)、中垣〔報告〕、中川原、長岡、林、福重、前田、槙田、望月、森田、山口

ヤマザクラにナメコの種駒を打込む

十年間の風雨に耐えた旧看板

西の谷底でヤマルリソウの群落発見

旧看板を撤去します

新しい大型の看板(パウロの森の案内板)

満開のサクラと花の絨毯


パウロの森くらぶ

春の若菜を食す

2018年4月21日(土)

 

 

 パウロ広場の道具小屋の屋根を周囲のコナラのドングリがバチバチと叩き、枯れ葉が舞ったのは12月だったか、雪で第一水曜日の定例作業を中止にしたのは3月だったか、あれから雪が消えて、コナラも若葉を出してパウロ広場の空も狭くなった。さて、それじゃ春の恵みだ、と恒例の「春の若菜を食す」を行った。いつもなら第三土曜日の定例作業の日である。

 先発隊は、広場に着くとテーブルを4脚出して料理の準備。前回下準備はして置いたので準備は早かった。食材の購入はすべて前田副代表で、感謝この上ない。チラシ寿司の下ごしらえまでして下さった。今回は料理部隊は、前田さん、瀧浪さん、小勝さんだった。

 上村さんが主として作業をして下さった、新しい「パウロの森の案内図看板」が完成して、この日に除幕式もやることになった。その幕もかけておいた。3名はパウロ学園の芝生広場に竹の子掘りに出かけたが、あっという間に戻ってきて、見たらちゃんと成果物があった。昨年は苦労したが、今年はやはり成長がいいようだ。竹の子は林さんがほとんど料理をして下さった。まあ、竹の子を見て酒が欲しいこと欲しいこと。

 一方で本隊は後のバスに乗って、大久保バス停に到着。斉藤FIT会長、長岡前代表のご指導で山野草を採取した。天ぷらにしたり、おひたしで食べるのだ。広場に着いたら開校式。そして、大看板の除幕式。上村さんが幕を引いてお披露目だ。この看板は、パウロ学園の創立70周年を記念するものでもあり、後日、学園に贈呈されることになっている。

 山野草部隊は、パウロの森でも山野草を収穫に出かけた。料理部隊は火を起こしてダッチオーブンで米を10合炊いた。チラシ寿司用だ。竹の子で木の芽和えとか作る。新鮮なのでそのままでも食べる。山野草部隊が戻ってきて、ブルーシートに広げ、斉藤会長が解説、それから天ぷら用、おひたし用にわける。早速、ガスコンロ2台で天ぷらをあげ始める。昨年の反省から全員で食べられるように料理も交代する。

 チラシ寿司の具のタケノコはパウロ学園の竹の子だし、シイタケもパウロのシイタケだ。サンショウの香が香ばしいがこれもパウロのサンショウだ、上に散らした緑は山野草部隊が摘んできたものだ、これぞパウロの春の若菜だ。クロモジ茶もふるまう。

 この日は13時から、パウロの森くらぶの定期総会があるので、みなさんがテキパキと片づけを始めた。12時半には出席者28名が満足して片づけも終了し、パウロ学園の聖堂に向かった。みなさんご苦労さまでした。FITのみなさん、このようにパウロの森くらぶは楽しいところです。興味をもたれたら、ぜひ、ご参加ください。一般の方も受け入れております。

 今回摘んだ山野草等: アオキ、アケビ、イタドリ、柿、ニワトコ、ハナイカダ、リョウブ、カキドオシ、カラスノエンドウ、ヤブカンゾウ、タンポポ、ナガバノスミレサイシン、ツクシ、ノビル、ショカツサイ、ハルジオン、ヤブレガサ、ユキノシタ、シイタケ等

 参加者: 28名
 報告者: 稲葉 力

 

パウロ学園の朝掘りの竹の子

チラシ寿司等の料理に箸が伸びる

竹の子の皮に盛った木の芽和え

パウロの森説明看板の除幕式

春の若菜をいただきます!

天ぷらになる山野草