聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
2020
6月第一火曜日定例活動
2020年6月2日(火)晴れ
場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)

緊急事態宣言が解除され、新しい生活様式を考慮の上、安全と健康を最優先して、定例作業を再開することになった。前回の作業から前回の定例作業から約2ヶ月半が経過し、パウロの森は緑豊かな森に様変わりしていた。ミズキは気の毒にもチャドクガの食害にあい、たくさんのキアシドクガの成虫が林の中を舞っていた。しかし、森の中では、耳をすますとさまざまな鳥の囀りがきこえ、コロナウィルスの禍に苦しむ巷の世界とは別の世界がそこにあった。

 

作業前のミーティングでは、新型コロナウィルスによる感染リスク避けるため、定例作業時の感染予防対策について次のような確認が行われた:①ソーシャルディスタンスは2m以上とし、状況に応じて10mとする、②マスクの着用は他人の感染防止のため必須とする、③道具の共用はできる限り回避する・共用する場合はその都度アルコール消毒をする、④当日の道具の使い回しはしない、④手入れ道具は各自が持参する、⑤共同トイレの衛生管理や除菌を徹底するなどの事項で、常々注意すべき諸点であった。また、今回は久しぶりの作業になることからなまった体を慣れさせるため念入りに安全体操を行い、安全注意も初心に帰り、あんぜん手帳の「はじめに」のページの読みあわせを行った。

 

作業は、4班に分かれ、①第二広場の拡張整備(広葉樹の伐倒、杭づくり等)、②観察路の拡幅と整備(観察路を2m幅以上に拡幅、杭づくり、杭打ち)、③藍の苗植栽、④観察路の植生調査の作業をを行った。私が携わった第一班は、第二広場の拡張整備の一環として、杭材作りと広葉樹の伐倒を行った。午前は、丸太をチェーンソーとクサビで杭材のサイズに割り、鉈でその先端を削り、55本の杭材を造成した。 午後は、第二広場にあるクヌギの樹木を一本伐倒した。作業手順を一つ一つ慎重に確認しながら、伐倒し、枝払い、玉切りをした。伐倒した後、林床に明るい陽射しが差し込んでいた。

 

久しぶりの作業だったが、各班から事故もヒヤリハットの報告もなく、個別に道具の手入れを行い無事に作業を終えた。当分のあいだ、感染予防に関して現場で気づいたことを整理しつつ定例作業を進めていくことが必要になりそうだ。


参加者(17名)

飯塚、家、池田(HP・写真)、伊藤、小川(和)、上林、岸本(ML報告)、小勝、佐々木、瀧浪、長岡、

野間、林、前田、水木、望月、森田


クヌギの伐倒

広場の日照確保ができました

杭打ち

2m間隔で杭打ち、なかなかの重労働でした

杭作り

長さ1mの杭を丸太から作成

藍の苗植栽

換地を考慮して畝作り



ヒメウツギ

クサイチゴ




聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
2020
6月第三土曜日定例活動
2020年6月20日(土)晴れ
場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)

新型コロナウィルスの感染症防止に関する制限で最後に残った移動制限が19日に解除されて翌日の定例作業であったが、先行きの不透明感がなかなか払拭できない中、感染防止に配慮し、対策を十分に講じて作業を行った。

 

今日の作業は主に、間伐により森の林床に日照が届くようにして林床植生の改善を図ること、また観察路の整備を行うのに必要な杭の作成を行うことであった。間伐では、奥まった南部東尾根のスギを二本伐倒して、丸太切りにした。その結果、新たな空間が生じ、林内は明るさを増した。杭の製作は、長さ1メートルに丸太切りにした材を4-6本に割って作成した。材が古くなっていることから、杭用材の作成は難渋したが、最終的には67本の材を作成し、62本の杭を作ることができた。

 

加えて、今回初参加となった古谷さんをパウロの森に案内し、午後には森の植生調査を行った。いつものように、全員が動植物の多様性に富む、明るく楽しい森を育てたいという思いに燃えての作業で、久し振りに体を動かす作業に心地よい疲労と満足感が残った。ヒヤリハットや事故もなく定刻に作業は終了し、午後3時過ぎに散会した。


参加者(17名)

飯塚(ML報告)、家、池田、稲葉、上林、岸本、長岡、野間、林(HP・写真)、古谷、前田、森田


作業前の準備体操

無事伐倒完了

丸太を割り杭作り

スギの伐倒受け口完成!

チェンソーで溝を切り込み杭作り

咲き初めしオカトラノオ(第二広場)