場所:パウロの森(聖パウロ学園高校学校林)
聖パウロ学園高等学校2年生対象に環境教育(PNP:パウロネイチャープログラム)を実施しました。
パウロの森の広場に集合し開校式を行いました。プログラムの内容説明、安全注意、準備体操の後、班ごとにそれぞれのスタッフの指示で午前のプログラムを始めました。階段を作る山道整備作業、ロープワークで基本的な結びの練習、ロープワーク応用として雨除けタープ張り、森林の整備作業を行いました。
山道整備作業では、トウグワで地均し、カケヤで杭を打ち間伐材を置いて階段を作りました。ロープワークでは基本的なこぶを作る止め結びから、ロープをつなぐ本結び、杭に縛る巻き結び・ふた結び・ねじ結びを練習しました。タープ張りでは練習した巻き結びとふた結び、ねじ結びでタープの支柱をロープで固定し、6本柱の大型タープを組み立てました。森林整備では、間伐して林内に放置されている残材の枝落とし、玉切り、および落とした枝の整理を行いました。
生徒は普段使う機会がほとんどないトウグワやカケヤを使って、大汗をかきながらも一生懸命に階段を作りました。また8m×6mの大型のタープを班の全員が協力して30分で完成することができました。
午後は同じ作業内容を、班をローテーションして始めました。開始30分ほどで空模様が怪しくなり、ゴロゴロと雷鳴が一発轟きました。作業は直ちに中止して撤収しました。教室に戻り、雨天用のプログラムに切り替えました。
幹事が準備した材料(幅2cm長さ14cmの青竹片)を切り出しナイフで加工して、スプーンやバターナイフ、ペーパーナイフを作るネイチャークラフトです。1時間余りの作業で、スプーン、バターナイフの格好をしたものができました。竹片の先端を3本に加工して、フォーク作りに挑戦した生徒も数名いました。
外は大雨になりましたが、雷鳴後の速やかな撤収で濡れることもなく、予定したプログラムを終了しました。
閉校式では、幹事から生徒の皆さんへ「勉強して知識を身に着けるだけでなく、モノづくりの技術も習得してほしい」との激励の言葉がありました。普段の高校生活では体験できない森の中での作業に汗を流した生徒の皆さんにとって、今回のPNPでは色々得るものがあったと思います。
参加者: 2年生53名と学年主任・担任の先生
スタッフ: 稲葉力(幹事)、水木稔、林公康、望月政雄、内藤公雄、猪瀬政勝、福重昌行、槙田幹夫(報告)