聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
2021
3月定例活動
3月の定例作業は新型コロナウィルス感染症に係る緊急事態宣言により中止とし、20日は自主活動として実施しました。


自主活動

2021年3月20日(火)晴れ
場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)


3月20日は会員の自主活動として実施いたしました。パウロの森の小屋の整理、藍を植える為の畑の整備、開発地の巡見等を行いました。池田さんによる開発地巡検の報告がありますので、記載しておきます。

 

久しぶりに、森の中を歩いた。驚いたのは、チョウジザクラがあちこちで咲いていることだ。20本以上見たのでその倍以上はある感じだ。特に西尾根ルートE③の谷側は、その群生地となっていた。飯塚さんからチョウジザクラの幹の皮目の形(狭長楕円形)と見た目のボソボソ感を教わった。スミレは、たくさん咲きだしていた。ナガバノスミレサイシン、タチツボスミレが多く、その他アオイスミレ、コスミレなど。長岡さんによると、ニオイタチツボスミレが咲き、エイザンスミレはまだ葉だけとのこと。広場周辺では、ウグイスカグラが満開、モミジイチゴが咲きだし、ミミガタテンナンショウがあちこちで顔を出していた。カントウミヤマカタバミの白い花が多い。

 

時間があるので、飯塚さんと芝原さんの3人で、久しぶりに開発地に入った。ルートは、B渡りから入り、E⑤を通り、E⑦の南部尾根の途中から更にやや南寄りにルートを取り、高橋ピークへ、そして滝の沢林道の南側からA⑪へ、A⑩を折り返し、ジグザグ⑨で戻るコースだ。E⑤の北側は、倒木が多く以前と違う光景となっていた。一方この南側は以前アオキ刈りとともに間伐をしたところであるが、整然とした森となっており以前と変わらない。開発地の西側尾根を上り最後の急な斜面を登る。山道はだいぶ荒れており苦労した。

 

南側の尾根沿いを歩き、中ほどまでいくと、左側斜面の間伐跡が視野に入った。間伐場所はこれだと皆納得した。そこから斜め右上部の結構きつい尾根伝いへと、先日のHP掲載地図に記載していない山道を登った。びっくりの連続でした。左側斜面はほとんど間伐されており、A渡りの開発地上部まで見通せる。高橋ピークにつくと間伐施工実施の看板が立っていた。まだやっているとの意味もあるのか?滝の沢林道の上部に出ると、キブシが咲いていた。ジグザグではカントウカンアオイの花を見ながら下山した。

 

今後の課題

  1. B渡りの山道は、今年補修しないと今後使用できなくなる恐れがある。
  2. ジグザグの山道は、谷側の土留めと階段の補修が今年必須である。
  3.  西尾根の谷側分岐E②は、PNPの伐倒作業地にあたるが、枯損木が多く、タイミングを見ての措置が必要である。
  4. E②や雑木林奥のC⑥では、玉切り材がたくさん積まれ、もったいない。また、E②では伐倒後の作業が中断となり、皮むき材も散らばっていた。伐倒作業の後始末は定例活動の作業ではない。結果、余裕を持ったプログラム、間伐の本数など、全体の循環が回るよう大幅な改善とルール化が必要と感じた。

参加者:池田(報告)、林、飯塚、森田、前田、芝原、家、長岡、小川、上林


間伐地の様子

ミヤマカタバミ

ナガバノスミレサイシン

チョウジザクラ

キブシ

アサギマダラの幼虫