聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
2020年11月第一火曜日定例活動
2020年11月3日(火)晴れ
場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)
秋のパウロの森は、イベントが目白押しで最も活況を呈する時期である。イベントの度に必要な準備と後片付け、それに付随して発生する間伐や道づくりなど、複合的な作業を平行して行う必要がある。人数がたくさん集う定例活動の日は、多岐にわたる作業を一気に進める貴重な機会であり、当日は20人が集い各班に分かれ計画された作業を進めた。安全注意として、雨上がりで足元や手元が滑りやすいので、鋸や鉈等の刃物を扱いには充分に注意すること、コロナウイルス対策として、作業の節目で時間をかけて石鹸を使って20秒ほど手洗いをすることが共有された。
(1)枯損木の撤去(ジグザグ道、雑木林上部)、PNP伐倒木処理
午前中は、ジグザグ道の脇に生えている枯損木をチェーンソーで伐倒、枝払い、玉切りにした。材は斜面による滑落を防ぐため立ち木に寄せて集材した。次にPNPで伐倒した杉が、他の広葉樹にかかり木のままになっていたので、チルホールを使用して伐倒木の根元と反対側の斜面方向にある立木をアンカーにして、引いて落とすことにした。チルホールのレバーを引いている最中に伐倒木の末がモミジにかかってしまい、ほぼ水平のまま空中に浮いたようになった。チルホールからわずか30センチほどまでワイヤーロープを引き込んだところで、ようやく地面に伐倒木が落下して事なきを得た。伐倒木は、玉切りにして集材した。午後は、さらに人数をかけパウロの森の奥へと進みながらPNPで使用した伐倒木の処理を順次行った。玉切りにした後、平らなところに二本の丸太を平行に置き枕にして集材する場所を確保して、玉切りにした材を置く作業を繰り返した。時間は余すことなく使い、終盤は探検ハイキングで使用する見晴らしの丘から東屋までの道沿いにある枯損木を6本伐倒した。
(2)駐車場周りの伐採と路面整備
駐車場周りの低木を伐採し路面を整地した。また、雨水の流れが道路に流れないように、PNPの伐倒木を玉切りと皮むきをした丸太を三ヶ所、森の広場に土嚢代わりに敷設し、水の流れを厩舎側に流れるようにした。
(3)流し横の台設置、トイレ葦簀補修
流しの横に作業で使用した道具を洗う際に必要な台を設置した。また、トイレの葦簀の紐が切れて落ちかけていたので補修をした。
(4) 植生調査
東尾根西側の裏ルート(アラカシ広場下~雑木林出合付近)
(5) その他の作業
ジグザグ道の補修(横木と杭)、探検ハイキング用目印準備、小屋等の整備、薪材置き場の整備、雨プロ用竹材の確認と保管整備
参加者 20名:
家、池田 (FIT HP、写真)、伊藤、稲葉、上林、岸本(報告)、小林、佐々木、清水、長岡、中川原、野間、星野、林、前田、槙田、水木、望月、森田、山本
玉切り作業
玉切り後の整備
広場の堰作り
玉切り材の皮むき
植生調査
流し横の物干し台設置
聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
2020年11月第三土曜日定例活動
2020年11月21日(土)晴れ
場所:パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)
今年のパウロの森のイベントもそろそろ落ち着き、残る公募イベントの親子のクリスマスリース作りが29日にある。午前中関係者はリース作りに専念し、イベントで指導できるように準備した。リース作りは初めてというスタッフもいたがお昼前にはかわいいリースを作り上げた。他の参加者は駐車スペースの整備班、PNP1年の後処理班、植生調査班、エンカレッジの建物の看板材作成班と分かれて作業を行った。
駐車スペースの整備グループは竹の伐採をし、その竹を広場へ運んだ。一人2本、計8本を伐採し、枝葉が付いた状態で広場に運び上げてくるのだが、それが重い。その後、枝葉を切り落とし、きれいに3.5mに切りそろえて片付けた。また、その後は第二広場の雨水の水はけをよくするため水の通り道を作った。
PNP1年の後処理をした班は、PNPで伐採した材を玉切りにして、以前積み上げた材と枕木を平らな場所に移動し積み上げた。また、駐車場スペースを少し広げるため、アカシデを伐倒した。更に道具小屋脇の古い材を整理する作業もし、オオスズメバチの女王バチがいるのを発見!ハチはしばらく身動きできずじっとしていたが、陽を浴びて身体が温まったのか馬小屋横の林の方へ飛んで行った。
エンカレッジの看板材作成担当者は、卒業記念に作成する看板板を切り出す作業に取り掛かる。そのために、材を斜めに切るが、なかなか大変な作業である。カンナ掛けでは、職人技のように滑らかできれいな木目が出るように掛けていく。みていると簡単そうだが、実際はもちろん簡単ではなく素晴らしい技である。
筆者はクリスマスリース作りと午後は植生調査に加わった。小屋脇の階段から東尾根、そこからアラカシ広場の方へ歩いた。落葉広葉樹が紅葉から落葉へ移ろう時期にアオキは相変わらずだが、フユザンショウが青々としているのが印象的だった。事故やヒヤリハットもなく無時、定例作業を終えた。風もなく穏やかな一日、パウロの森で汗を流して時を過ごした。
参加者 15名:
飯塚、池田、稲葉、上村、小野(ML)、岸本、芝原、長岡、野間、林(FIT HP、写真)、福重、前田、槙田、望月、森田、小野
リース作りの練習
竹の伐採
駐車スペースの整備
雨水の水路整備
伐採した材の玉切り
古い材の運搬整理