聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
5月第一火曜日定例活動
2019年5月7日(火) 曇り
午後小雨
場所: パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)
高尾駅北口から学園バスに乗車。森林技術総合研修所のハンカチノキの花を左に見て、河原宿を左折し、浅川沿いに進む。すると眼下左側の土手に黄色のジャケツイバラが咲きだしていた。学園に着いてから、作業小屋に向けて野球グランドの横を通るとキンランやウマノアシガタが、作業小屋の周辺ではギンランが大勢で迎えてくれた。
安全注意では、生き物が動き出したので特にスズメバチに気を付けること、学園授業等で道具を持って山道を歩く場合、谷川の手で道具を持ち山側の手は明けておくことを徹底することの意識合わせを行った。続いて安全体操。遠くで「オーアオアーアオー」とアオバトの鳴く声が聞こえ、近くでは「ピコリ、ピッピキピピッピキピ」とキビタキや「シシシシ…」とヤブサメの囀りが聞こえる。
最初の作業はハチトラップの回収と再設置を行った。不思議なことに1月前に設置したペットボトルは、どれも実にきれいに空になっていた。昨年までとは大違い。よく見ると、半数以上のペットボトルは入口上部のひさしが切り取られたり、入り口が破壊されていた。今までにない怪奇事象だ。諸説出たが、猿がお酒の入った誘引剤を飲んでしまい、おつまみとしてスズメバチを食べてしまったというユニークな説が最有力だ。実に興味深い。改めて40個近くのペットボトルを設置した。定点観測カメラのエリアにも改めて設置したので、次回定例作業での確認が待ち遠しい。間伐材集積では、長尺のものをチェーンソーで2mほどに玉切りし、約50本を雑木林の落ち葉だめ付近とアスレチック広場の奥から、作業小屋横まで運搬した。大変厳しい作業だった。これらの残りは約40本。東尾根小マリア像エリアのものは手つかずとなったため、残りすべてを運搬するのに後2~3回はかかりそうで今後の課題だ。
昼食は竈班が作ったトン汁、食後にはFIT杉並会が作られた新茶をいただきました。とてもおいしく、午後の作業につながりました。ありがとうございました。午後は、間伐材の利用ということで、集材した間伐材をチェーンソーで1mに再度玉切りし、杭材とするため四ツ割を行った。長岡さん指導のもと楔と玄能、必要に応じハンマーを使用して行った。20本ほど作成。その後、鉈による杭の先端処理を行う予定だったが、材が太すぎ、思案しているうちに、恵みの雨に。作業を1時間繰り上げ終了することとなった。
森の中には、先に触れたもの以外に、カマツカ、ミツバウツギ、ハンショウヅル、ササバギンラン、シオデ、コゴメウツギなどが咲いていた。とても気持ちの良い一日でした。
参加者12名: 池田〔報告〕、猪瀬、小勝、清水、長岡、中川原、原田(誠)、林、福原、前田、槙田〔写真〕、森田
【華やかに咲くキンラン】
【開口部が壊され中身がなくなった蜂トラップ】
【控えめに咲くギンラン】
【間伐材を運搬するために玉切り】
【手許ロープを使って間伐材を運搬・集積】
【間伐材を利用するために楔と玄能で四つ割り】
聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
5月第三土曜日定例活動
2019年5月18日(土)晴天
場所:
パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)
朝のうちは曇りがちだったが、晴れ間もあり5月らしい爽やかで過ごしやすいお天気の中作業を行うことが出来た。アスレチック広場にたくさん咲いていた早春の花々(主にスミレ)は姿を消していた。そんな中フタリシズカが何株かまさに静かに咲いていた。パウロの森広場のミズキの葉がキアシドクガによってほとんどない状態となり、広場に居ても油断していると衣服に幼虫が這っているような状態でメンバーがお互いに衣服に虫が付いていないか確認し合いながら行動するような状態だった。全体ミーティング、安全注意、準備体操後作業開始となる。
午前中は7月のPNPのためにアスレチック広場にトイレを設置する場所の整地のためにスギの木を1本伐倒する班。パウロの森広場から東尾根に登る階段の整備をする班、の2班に分かれた。伐倒するスギは直径約30センチ、樹高約25メートルの木だ。倒す方向を決め、受け口、追い口を入れ、何人かで交代しながら鋸で切り、コントロールロープを使い目標通りの方向に倒すことが出来た。枝を落とし、チェーンソーで玉切りしたところで午前中は終了した。
一方の班は尾根への階段は横木を直し、杭を打ちなおしたり、踏み石が斜めになっているところをまっすぐにして終了。温かく美味しい豚汁と淹れたての美味しいコーヒーが添えられてホッとしたランチタイムを過ごすことが出来た。5月の爽やかな季節というだけで気分は良く、更に食事に温かく美味しいものを頂けるのは本当にありがたいことだ。
一名が昼休み中に大分前に伐倒したコナラの切株(ほとんど地中だが表面が盛り上がり誰かしら躓く状態になっていた)をツルハシで黙々と壊し食事以外その作業に費やした甲斐あって地面が平らになり今後はイベントがあっても安全確保できる状態になった。(感謝)
午後は玉切りした材を4~6分割させて杭を作る作業を全員で行った。倒したばかりの生木はねばりがありくさび、玄能、鉈を使っての作業だが難航する。楔を芯材まで入れてもなかなか割れないのだ。チェーンソーで楔を打ちやすくするために切れ目を入れたが、なかなかまっすぐに割れず生木の強さを改めに体感した。
6分割した材を鉈で杭を作っていく。先輩にアドバイスを頂きながらやるが頭で納得しても身体(手)が動いてくれないのがこうした作業が経験を積まないと上達しないものだと実感する。まだ杭作りの途中ではあったが終了予定時間になり本日の作業は終わらせた。
最後に道具の手入れ後、今日の作業内容の確認、ヒヤリハットの有無で、作業中の周りを歩くときは声を掛け合うことを確認し、15時に解散となった。爽やかな季節の森の中での作業で充実した一日を終えることが出来た。ありがとうございました。
参加者:12名
【受け口の切り込み】
【伐倒したスギの切り口を確認】
【山道の補修】
【チェンソーで玉切り}
【楔と玄能を使って六つ割に】
【ツルハシで切り株を壊す】