技術研修チェンソー講習会

【日時】202424日(日)830分~14時30分

【場所】聖パウロ学園高等学校聖堂(午前)・パウロの森広場(午後)

【講師】基本コース:家 幸夫 氏・応用コース:林 公康 氏


実施概要:チェーンソーの講習会を本コースと応用コースに分かれて実施した。午前は聖堂で講義を、午後は第23広場でチェンソー作業の実習をした。


参加者:パウロの森くらぶ会員11

基本コース立川、吉田、山口、室伏、応用コース野間、三井、槙田、星野、報告アシスト:岸本 


講義:熱心に耳を傾ける

突っ込み切りを練習する

玉切りの実演をする

ソーチェンの目立てをする



当日の朝は、雨のため午前中の会場を聖堂に変更し、8時半に集合して講習を開始した。3回目の今回の講習では、参加者の経験と希望を確認し、基本コースと応用コースに分けた。

 

午前中は講義が中心で、基本コースは、チェーンソーの分解、組み立て、スイッチ類の点検、始動、停止の実習を行った。参加者は講師から説明を受けつつ、実際に手を動かすことで、チェーンソーの構造や各部の働きの理解を深めた。応用コースもまずチェーンソーの構造や整備の手順を確認した。講座の柱は伐倒の説明で、大径木、偏心木、二股木、空洞木といった困難木の伐倒方法、また、伐倒後の様々な状況下での玉切りの方法について説明を受けた。普段の定例作業でもよく直面することで、各自の体験や疑問を共有し、現場作業の振り返りや検証の機会とした。目立ての仕方で多くの質問が出て、研磨の大切さを感じた。

 

午後には雨が上がり、まず第2広場でチェーンソー作業の実習をした。基本コースの参加者は玉切りの練習を行なった。正確な操作手順や安全な姿勢保持を意識しつつ、ソーチェンの動きや切れ具合を確かめた。次に第3広場で伐根を利用して、受け口、追い口を作り、伐倒の手順を学び、チェーンソーによる伐倒の作業イメージを会得した。応用コースは、「追いづる切り」を体験した。「追い口切り」と異なり、つっこみ切りをしてつるを作り、その後受け口と反対側に切り進め「後ろづる」を残す伐倒手順で、鋸の切断面が波打ったり、反対から入れた突っ込み切りの位置がずれたりで、なかなか思い通りに行かない。苦労しながら、参加者はその習得に挑戦し、新しい鋸断方法を学んだ。

 

最後は、作業現場から戻り、チェーンソーの分解清掃、目立てをした。整備も大切な作業だ。閉講式では、参加者や講師で感想を分かちあった。「身体で覚える。体験が大切だと思った」、「つっこみ切りの体験ができて良かった」、「刃先が下がってしまうので注意したい」、「現場での体験を振り返る習慣をつけるといい」、「癖を意識して、修正に生かしてほしい。」等々、どの感想も今後の活動に活かせる内容だった。