竹の水鉄砲作りと昆虫探し 2022年7月31日(日)

 猛暑の中ではあったが、5〜9歳の子供たちとそのお母さんお父さんが参加した。

午前中は芝生広場で昆虫採集した後、東尾根を歩いての植物観察、そして竹の水鉄砲作りと的当て。午後は竹のローソク立てとカエルのバッジ作り。保護者の方々には藍の叩き染めも体験して頂いた。

 

 大久保バス停からパウロの森に向かう途中の芝生広場。単に草の生えた広場としか見ていなかったそこでの昆虫採集、果たして。「めっちゃいるやん」「おお、デッカいショウリョウバッタだ」「ちっちゃいのも跳ねとるわ」さっそく広場に黄色い声が飛び交う。カメレオンのスローモーションよろしく、驚くべき瞬発力でバッタを掴み取る子供たち。その素早い手の動きに舌を巻いた。子供の低い目線で観るとそこは植物の世界から動く昆虫の世界に早変わり。ほんの15分足らずで10匹近くもの昆虫を獲った子も。

 

 水鉄砲作りは敢えて親と離れての時間。5歳の男の子が「お母さんどこ行ったの」と尋ねてきたので「お母さんは上の広場で藍染めだよ」と答えると、期待に反し泣くことも探し廻ることもなく、あっけらかんとまた水鉄砲の試し撃ちを一心に繰り返す。親より鉄砲、そのサバサバ感に拍子抜け。面白いものを見つけると喜び、発見の嬉しさに胸をときめかせる。幼い子供たちの素朴な感性はまだまだ健在だ。

 

 親御さんのアンケートではほとんどが大満足。やはり自然の中での遊びには何事にも代え難いものがあるに違いない。できれば童心にかえって、鈍った五感の回路をもう一度開き、遊びに浸ってみたいような気がした。