恒例のデイキャンプを開催した。開会式の後、班毎にテントを2枚のブルーシート、竹の柱、竹ペグとロープを使って張る。必要なロープの結び方は巻き結び、引きとけ結び、自在結びである。参加者は習熟しようと努力し、協力して完成した時、笑顔がこぼれた。
かまどを囲み、火が起きる仕組み、火種(熱)、燃えるもの、酸素(空気)が必要であることを知る。かまどでは、空気が流れるように薪を置き、新聞紙、焚き付け用の杉の葉を入れ、その上に小枝や木っ端、太い薪の順に乗せてマッチで火をつける。燃え上がると歓声があがる。飯ごうを乗せてご飯を炊く。炊きあがるまでの間はカレーづくりだ。飯盒は沸騰後弱火で10分炊き、蒸らす。試食では、おいしい、よく炊けているとの声。次は焼き芋。持参したサツマイモを濡らした新聞紙で包み、アルミホイールで巻いて竈の中に入れる。待望の昼ご飯となり、カレーライスをテントの下で食べる。おいしい、お代わりと食事が弾む。食べ終わった頃、焼き芋はこんがりと黄色く焼けて最高においしい。マシュマロは、長い竹製の串に差し、こんがりと焼いてリッツに挟んで食べるとこれもおいしい。子供たちは何回も繰り返す。
食事の後、午後はパウロの森の探検。落葉溜でカブトムシの幼虫を見つけて驚く。森では鹿の食害によるアオキを見る。タヌキの溜め糞の中の銀杏と周辺の実生を見て、離れたパウロ学園の駐車場の銀杏の実をタヌキが食したものだと話すと納得する。ガマズミの赤い実を酸っぱいけどおいしいと親も子も口にする。スーパーで買ってと、おねだりする子もいる。
終えてみると、慌ただしくも密度の濃かった今回のイベントに、参加した親子達は満足した様子であった。水があり火起こしが体験できる森はあまりない。今後もこの環境を活かし、森の楽しさを体験できるイベントを提供していければと思う。