パウロの森くらぶ・森林環境教育
恩方第一小学校 3・4年生合同授業
2023年9月25日(月)実施
生徒たちは芝生広場に到着。恒例の開会式の後、10時前に各学年は5班に分かれて、3年生はパウロの森の東尾根75分のコース、4年生は西尾根35分のコースへと森の自然観察に出発する。
この活動は一般財団法人セブン-イレブン記念財団の助成を受けて実施しています。
3年生
自然観察と玉切り・皮剥き
東尾根ルートに入った3年生は、ゆっくりと自然観察を楽しんだ。針葉樹と広葉樹の違い、ドングリとハイイロチョッキリの話、ミョウガとヤブミョウガの話、ヤブムラサキの葉の感触、クロモジやサンショウの葉の香りを感じてもらったり、サンショウの実を食べてもらった班もあった。中にはタマゴダケを発見した子どもたちもいたり、カブトムシの幼虫を見て、デッカいとか、ちょっとムリとかそれぞれの反応を示していた。
昼食後は、3・4年生が一緒になって8班に別れて材の玉切りと皮むきを体験する。玉切りでは、女子はノコギリで切り始めるが、途中疲れた様子で大変そうだ。それでも何度も休みやすみして、切り落とした時は安堵と喜びの表情が見えた。男子は力を入れて頑張って切ろうとする。「女子のほうが切り口は真っ直ぐで綺麗で、男子は切り方が雑で切り口が斜めだったりする」という班長の感想が多かった。皮剥きは班長が樹皮に筋を入れて皮剥きの見本を示し、最初は容易でなさそうだったが、竹ベラの扱いに慣れてくると、ペロッと向ける箇所が徐々に広がっていった。班長も時折手伝いつつ、時間内に2メートル4本を全て剥け切った。皮剥き作業の方は玉切りに比べて、女の子の方が割に積極的な感じだった。
閉会式では、子どもたちはそれぞれ森の観察で色々知ったことや、玉切りや皮剥きの体験が楽しかったとの感想が素直に感じ取れた。閉会後、生徒たちは、「ありがとうございました」の声を残し、笑顔と共に、パウロの森の広場を後にした。
【参加人数】恩方第一小学校3年生:33名 先生:3名
【スタッフ】総幹事:三井 幹事:久保(報告) 班長 星野、稲葉、小野、熊木、家 アシスト:伊藤
4年生
自然観察と伐倒観察に玉切り・皮剥き
開会式の後、5班に分かれ各自ヘルメットをつける。体育館奥の登り口から西尾根まで30段近い階段を上る。西尾根の平坦な場所で森林や土壌を介しての水の循環、土壌の機能(水のろ過、土砂の流失防止等)の説明をする。カブトムシの飼育場所では、近くのおが屑の中で生まれたカブトムシの幼虫を観察、その中に入れてやる。
アスレチック広場奥のスギの伐倒場所に移動し、間伐の役割、方法の説明をする。受け口の切り取りまでは伐倒方向前方で鋸作業を見学する。受け口の断片を受け取り、きれいな切り口に歓声が上がる。追い口の作業に入るため、子供たちは伐倒方向の後方に移動する。少し上部が掛かったが、スタッフ5人でロープを引いて伐倒が完了した。地響きがおこり、子供たちは歓声を上げた。樹は高さが22.6m、太さが28㎝であった。切り口の年輪を数えてもらい、またその意味することを考えさせる。
昼食後3年生と合同で8班に分かれ、玉切りと皮剥きを行う。玉切りはウマ8台を用意して、鋸の使い方の指導を受けた後、小径木の玉切り体験を始めた。女子は教えられたとおりにゆっくりと水平に引いてうまく切れる子が多かった。皮むき体験は最初はうまく剥けないが2mを横断する皮が剥けた後は徐々にコツをつかみ、喜々として材に取りついていた。終了時4本全ての材がきれいに全周の皮がむけた。幅が広く、長さが長いものが剥けた時は歓声を上げていた。振り返りでは玉切りが楽しかったという感想が多かった。ケガもなく、無事授業が終了し、閉会式が行われ、生徒たちを見送り、終了した。
【参加人数】恩方第一小学校4年生:26名 先生:3名
【スタッフ】総幹事:三井 幹事:野間(報告) 班長 飯塚、小川、上林、槙田、前田 アシスト:吉田 伐倒班:林、室伏