主催:聖パウロ学園高等学校 実施:パウロの森くらぶ

聖パウロ学園ネイチャープログラム(PNP)1年生前期

~間伐体験と自然観察~

2024年5月8日(水

開催場所パウロの森聖パウロ学園高等学校林)


スギを伐り倒す間伐作業体験とパウロの森北半分を歩く自然観察


 1年生は聖パウロ学園に入学してまだ1ヶ月。ようやくクラスの仲間ができたこの時期に教室を出て他のクラスの生徒と協力して、パウロの森の自然の中で森づくりの作業を体験できる『自然体験学習』は生徒にとって意義の大きいイベントです。プログラムは、森づくりの作業の中で最もダイナミックな「伐倒作業」と、広いパウロの森の北側半分を歩く「自然観察」です。

 午後から雨の予報ですが薄日が差しています。15時まで降らないでと願いつつ、道具類を小屋から第二広場に運んで準備します。初めて森の中に入ってきた生徒たちを迎えて開会式を行いました。パウロの森について、森で実施する自然体験学習について、学園と協力して森を整備する「パウロの森くらぶ」について説明しパウロの森くらぶ代表から「学校林で色々な体験を」の挨拶を頂きました。その後、安全注意を聞き、準備体操で体をほぐし、9班に分かれて間伐と造材作業の

体験です。

 午前中は三つの場所に分かれて、胸高直径22、30、36cmのスギの立木を伐倒する作業を体験します。班長から間伐の目的や作業方法の説明を聞き、交代して生徒全員で大鋸を使って伐りました。受け口の斜め切りが難しく大分苦戦しましたが、作業開始後1時間半ほどで、ロープを曳いて重心を移動させると、ドーンと大きな音を立てて倒れました。生徒たちは「やった」と拍手喝采です。切り株を見て直径と長さを確認し、造材作業(枝払い、玉切り、皮むき)を全員で実施しました。

 午後は、造材作業の続きと、パウロの森の北側半分を歩く自然観察を班毎に交代して実施しました。直径36cmの玉切り作業は大分苦労しました。竹べらを使った皮むきは、成長期で形成層の水分が多く、簡単に奇麗にむくことができ、生徒たちは楽しそうに作業を進めました。

 自然観察は校舎やグラウンドの周りを周回するコースで、生徒にとって初めて足を踏み入れる山道です。樹木や草花の説明だけでなく、スノキの葉の酸味を味わう、サンショウの実を噛む、クロモジの枝の香りを嗅ぐなど、五感を使った自然観察でした。

 自然観察の後クイズアンケートに回答し、使った道具類の手入れと振返りを班毎に行ってから、全体の閉会式を実施。心配した雨に降られることもなく、在学中に5回あるPNPの第一回目を終了しました。参加した生徒の感想は「楽しかった」「皮むきが面白かった」が多かったが「普段できない作業が体験出来た」「みなとも協力できて良かった」等の感想があり、狙い通りの自然体験習となりました。

(写真上:開会式での挨拶 写真下:集合写真撮影のようす)


参加人数生徒94名、先生5名、保護者1名〔広報〕

スタッフ 幹事:槙田(報告)、班長:熊木、小川、森田、岸本、日比、林、野間、小野、中林、アシスタント:前田、清水、山口