目標を立てて森を管理していく森作りの作業で、パウロの森においては、
① 里山の面影を残すクヌギやコナラを主体とした雑木林、
② 手入れのされたスギ、ヒノキの人工林、
③ 手入れのされていない暗い林、
④ イベント広場
などの森の有すいろいろな側面を活用し、人々の生活と繫がりの深い、豊かで多様な機能を持つ森をつくることを目指しています。森つくりの基本は「伐ったら植える」は勿論ですが、人びとの生活との関係を重視して考えることも大切です。
森づくりの基本作業
●立木の伐倒(間伐・除伐)
林床へ光をいれるため、光を遮っている木を間引きします、光が当たることで多くの種類の植物が育ちます。
●下刈り
間伐と同じように林床に光を入れ植生を豊にする作業です。
●落ち葉掻き
落葉、落枝を腐食した部分を残して掻き集め、新しい芽生えを促します。
●つるきり
木に絡みつき木の成長を妨げるつる類を取り除きます。
●もやかき
切り株からの萌芽枝を秋から冬にかけて2~3本残して間引いて次代の新しい木を育て森の更新を図ります。
●ササの管理
ササの繁茂を押さえるには繰り返し刈り取ることです。切り口がとがらないようにノコを使って行います。
●作業道などの新設、整備管理
作業や巡回などの道は常に使えるように整備が必要、急な坂には階段などを作ります。
●法面の補強
崖などが崩れないように補強整備が必要です。
●作業道具の手入れ、管理
作業用道具は常に完全な状態に保つことが重要です。これを怠ると、重大で危険な事故に繋がりかねません。
●植生調査
森の現状を知り、将来の姿を予想するため、定期的に実施します。
森づくりの歴史