パウロの森くらぶ

恩方第一小学校1年生体験学習報告

2017年10月19日

 

 4年目を迎えた恩方第一小学校1年生の森林環境教育は、不安定な天候で雨が予想されたため、教室での雨プログラムでの実施になりました。晴天時の予定では、子供たちは、講師とパウロの森に入り、いろいろな色の葉っぱ、大きさや形の違う葉っぱ、香りのある葉っぱを拾い森の不思議を感じ、集めた葉っぱを自分で選んで絵を描く内容でした。

雨プログラムでは、スタッフが学校を訪れ事前に準備したパウロの森の葉っぱ、街路樹の葉っぱ、庭木の葉っぱを用いて教室でプログラムを実施しました。

1. 開会式
 絵本室での開会式の後、生徒の気持ちがほぐれるように行った講師による「ひよっこジャンケン」は笑顔と笑いで大い

に盛り上がった。

 

2. 葉っぱの説明
 教室に移動して、どんな大きさ、形、色(赤、緑,黄、茶)厚さ(落葉、常緑)香りのある葉っぱはどんな香り(サンショウ、クロモジ、コクサギ、ヒノキ、スギ)、葉っぱに穴が開いている(虫に食べられている)、危険な葉っぱ(サンショウ、キイチゴ、ヒイラギ)等をプロジェクターを使い説明をした。タラヨウの葉っぱが、[葉書になるんだよ]に驚いていた。

 

3. 木の葉のカルタ取り
 講師が集めた葉っぱを机の上に置き、講師が手に取った葉っぱと同じ葉っぱを生徒が取る。葉っぱの説明で、良く観察していたのか、よくあてていた。

 

4. 葉っぱの絵を描く
 各自気に入った葉っぱの絵を描いて色も付けてみる。葉っぱの選択肢が生徒と講師では違うのか、カツラの縁がレースのように描いたり、ベニシダの種(胞子嚢)の数を数えて丁寧に描いたり、葉っぱの舞い方を観察したり、葉脈を観察したり、手触りを観察して描いていた。五感を通して自然豊かな森に気づき、絵を描くことで集中力を養う目的に合ったプログラムができたようです。最後に再び絵本室に移り、班別に写真を撮り代表の生徒が感想を述べた。

 

5. 昼食
 生徒とスタッフが体育館で一緒に昼食を食べました。大勢の大人と食事を共にするのは初めてのことで生徒にはいい経験になったようだ。

1年生は雨プログラムは初めてでしたがスタッフが事前に準備していたのでプログラムに余裕があり、普段の学校活動とは違う楽しい体験ができたようです。

「パウロの森くらぶ」は森林環境教育を通して1年生の時から生徒の成長をみながら活動しているので良い効果が出ているようです。「また2年生で逢いましょう」の合言葉で終わりました。

 参加人数: 八王子市立恩方第一小学校1年生42名 学年担当2名
 FITスタッフ: 11名
 報告者: 望月政雄

ひよっこジャンケン

カルタ取り

絵と木の名前

葉っぱの説明

鋭い観察

お昼のお弁当