聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
聖パウロ学園ネイチャープログラム(PNP)
2018年7月24日(火) 場所:聖パウロ学園モデル学校林

 

 7月24日8時、高尾駅北口パウロ学園学バス乗り場にスタッフが集合した。今年は雨の心配がなく、気持ちが楽だった。それでも具合が悪くなった生徒のためにクラフトの準備をしておいた。雷対策として、今年は各班長が演題自由で15分のスピーチをやることになっていた。

 バスが学園に着き、スタッフはまずは道具小屋に集合して、昨日のプログラムで使ったヘルメット等を分担してパウロ広場まで運び上げ、開始前から大汗をかいてしまった。9:15の開校式までに山道整備の道具、タープ張りの道具、薪割りの道具を準備して、荷物置きのブルーシートも広げた。

 生徒が集合した。幹事の開校式の挨拶、安全注意、準備体操をする。連日暑い日が続くので学園側も熱中症対策には気を使っており、氷が入った箱も準備されていた。9:30にいよいよ、念には念を入れた作業開始だ。

 1班は東尾根の一番上に陣取って作業する。階段整備のクイは21日の定例作業で近くに運んでおいたが、横木は現地調達を決めたので、早速、玉切りされているスギをノコで所定の寸法に切り始めた。2班は1班より少し下ったアラカシ広場下の階段での作業だ。女生徒の多いチームでまずは班長と補修のデザイン会議だ。3班は、パウロ広場に近い東尾根の階段だ。長い階段でクイがかなり痛んでいた。作業は早めに終わると見ていたが、終了後どうするか。4班だけは、少し離れた元寄宿舎横の西尾根に上がる下の階段だ。材料は21日の定例作業で運んでおいた。山道整備は昨年の反省から、材料の準備・段取り等を変更した。

 残りの班の内、5班と6班は第2広場でベテランアシスタントと班長の指導で、まずはタープ張りに役立つロープワークの練習。それが終わったら、ブルーシートを使って実際にタープを張る。振返りでは、実用的で女生徒にも人気があった。7班と8班は、別々に薪割りを体験した。下見で薪割り材を大量に確保しておいたので、班長の指導の元で次々と薪を割り始めた。最初は腰が据わらずヘッピリ腰でも徐々にうまくなり、ヒットしてパカンと割れると声援が飛んでいた。振り返りでは一番人気だった。5班、6班と7班、8班は約1時間で交代だ。

 11:45頃に各班が広場に戻って来て午前中の作業は終了としたが、1班だけ戻って来ない。何かあったかと心配していると12時ぎりぎりまで作業をして戻って来たのでスタッフ一同に拍手で迎えられた。

 午後は、5班~8班が山道整備、1班、2班がまずはタープ張り。3班、4班が薪割りの順番となった。午後の山道整備は、雷が鳴った場合の対策として全部の班を学校に近い場所としておいた。下見で、道具は作業場所の下にまとめておいて、材料はそのまま放置して即座に教室に避難と決めておいた。その場合、スタッフも教室に入り、各教室で3人のスタッフが交代で生徒の前でスピーチをやることに決まっていた。スタッフが苦心して作成したスピーチのネタを耳にすることができなかったのは少々残念だった。

 幹事が午前も午後も各作業場所を見て回ったが、どこの山道整備も生徒が「見てください」といってくる、「どうだ」といった顔をしている。見ると予想した以上の出来映えだった。野球部グラウント下の階段整備では、野球部員が班長に「ありがとうございます」といって来たし、グラウンドで整備していた部員が様子を見に来て感心していた。

 タープ張りは、最後は10m角の大型ブルーシートを使用してスタッフに声を張り上げられながら、ちゃんと張ると歓声が上がっていた。薪割りでは明日25日の薪材をかろうじて残して終了した。小柄ないささか体力のない男子生徒が、何度かトライしてちゃんと割れるとスタッフにほめられていた。女生徒も非日常体験の薪割りが非常に楽しかったようだ。

 15時には全部の班が戻り、各班で振り返り。報告に記載したようなうれしい感想が聞かれてスタッフの励みになった。班長は生徒に自分なりのエールを送っていた。閉校式ではまず代表が挨拶、次に生徒代表がスタッフにお礼を述べてくれて本日のネイチャープログラムは終了した。スタッフにとっては大変な準備が必要なのだが、パウロの森くらぶの実力を示す機会でもあるし、また学園側がわれわれを評価してくれる機会でもある。秋(11月)には午前中は炊き込みご飯、午後は草木染めのプログラムが待っている。振返りでは、本日の反省と幻のスピーチ内容で大いに盛り上がった。

 対象者: 2年生男子61名、女子16名、教師5名
 スタッフ: 10名(班長8名、アシスタント2名) [幹事・報告: 稲葉 力]

 

う~ん、腰が引けてるなあ。

君たちの山道は次の世代に引き継がれるんだよ。

引き綱を固定するには、こうするんだよ。

準備いいか、一斉に上げるんだぞ~。