パウロの森の音楽会 2015年8月28日

 パウロの森で見つけた木の実や丸太・竹など自然の材料を使って自分で考え自分で作った楽器で、森の音楽会を開催しました。

 朝、大久保バス停に降り立った時から、子供達は早速バッタを見つけて虫かごにゲット! パウロの森へ行く途中でもお茶の実を採ったり、落ちた栗のイガを踏み潰したり蹴飛ばしたりと元気いっぱいの子供達。それでもご挨拶や安全注意にはシッカリと耳を傾け、体操を兼ねたレベルアップ・ジャンケンでは、ミミズ→トカゲ→ウサギ→ゴリラ→人間→神様(の宿られた大きな木)になりきって楽しんでくれました。

 初めてのヘルメットは、なかなか頭にフィットせ ず苦労していましたが、お互いに被った姿を見ては、ちょっと大人になった気分?で満更でもない様子。 マラカスの中に入れるどんぐり等の実を拾いながら東尾根の森へ…枝ごと落ちている緑のどんぐりについて班長さんが、「ハイイロチョッキリ」のクローズアップ写真を見せながらお話してくれました。

 森の広場に着くと、小雨避けにブルーシートの大きな屋根が張られていました。お蔭で皆で雨を気にすることなく、拾った木の実などをペットボトルに詰めてマラカス作り。「木の実」の量や種類で変わる音を自分「好み」に調整し、先ず手始めのプレ音楽会はハーモニカや笛の音も加わって、マラカスをシャカシャカしながら、♪森の熊さん♪ あるひ~森のなか~くまさんに~ でああった~ ♪静かな湖畔♪ 静かな湖畔の森の影から~ … カッコ~カッコ~カコカコカコ~ なかなかいいじゃないですか~! さすが今の子供達は、リズム感が抜群ですね♪

 続いて、予めみんなが考えて来てくれた楽器の設計図(これがみな素晴らしい!楽器の設計図だけでなく、なんと作曲までしてきてくれた子もいたのです、最高!!)に基づき、篠竹の縦笛、孟宗竹の横笛、孟宗竹のタンバリン付き弦楽器、鼓や太鼓、色々な打楽器、でんでん太鼓風楽器、等も教えて貰いながら、きちんと安全確保の上、自分で鋸や電動ドリルなどを使って制作に夢中…。


 「さぁ、すっごく美味しいお弁当の時間だよ~♪」
楽しみにしていたお昼を挟んで、午後も引き続き自分の楽器作りや、多彩な技を持つインストラクターに教えて貰ってのブーブー笛、どんぐり殻斗笛、マテバシイどんぐり笛、イスの木の笛、草笛づくりも。

 最後に上の広場で、出来上がった自分の楽器を紹介してから「森の音楽会」の始まりです。雨もすっかり上がって、森の木々の上のぽっかり丸い空がコンサート会場の天井のようです。お客様は森の仲間達、演目は…、
♪ぶんぶんぶん♪ ぶんぶんぶ~ん ハチが飛ぶ~ (本当に蜂が飛んできました!)
♪森の熊さん♪  ♪静かな湖畔♪ な どの輪奏
最後まで他の班の演奏にもつられず、ご機嫌な演奏ができました。
珍しい演奏の音にムササビも目を覚まして巣穴から顔を出していたかもしれません。

 自分で楽器を考え、それを森の素材を使って自分の手で音の出る形に作り、森の中で自分で演奏する。夢見たことを自分の手で実際に叶えることができた経験は、いつまでも忘れることの無い幼少時代の夏の思い出として子供達の心に残ることでしょう。