生憎の雨模様の天気であったが、恒例の公募イベント「竹の水鉄砲作りと昆虫さがし」を実施した。大変な数の申込みがあり、参加者の選定に苦労したが、結果、7家族19名の参加となった。パウロの森広場に雨除けのタープを張り、その下で水鉄砲や竹のランプ、竹の節を利用したカエルバッチなどの作成を行った。自然観察は雨天のために取りやめ、急遽、竹と木のブンブンゴマ作りにプログラムを変更した。

　タープ下の限られた、例年とは異なる趣の空間での活動であった。竹の成長の仕組みについて説明を聞いた後、試行錯誤の後完成した水鉄砲で的当ゲームに挑戦する子ども達や家族の姿は、雨の中にも拘わらず、実に楽しそうであった。モウソウチクに思い思いに穴をあけてもらい作成した竹ランプに火を灯して喜ぶ子ども達の姿、カエルバッチに自分たちの創意で熱心に色づけをする子ども達の姿、竹や薄く切った木を利用してブンブンゴマを作成、それに興じる子ども達の姿、そして家族の姿も加わり、どれをとっても微笑ましく、心温まる光景がそこにあった。

　盛り沢山であったが、雨天にも拘わらず、参加者には十分楽しんでいただけたプログラムであったと思う。このイベントが、自然の楽しさを知ってもらうことの、また、親子の絆を強める一助となれば、私達にとっても至上の喜びである。