シジュウカラの巣箱とバードコールを作ろう 2022年6月5日(日)

 高尾駅北口のバス停で参加者が全員受付を済ませて予定通りバスに乗車した。朝から高尾は良い天気だった。車で来たご家族も学園駐車場で合流してパウロの森へ到着だ。広場で準備を整えて、早速開会式となる。挨拶、準備体操や安全注意の後に野鳥の会の会員で35年も野鳥観察をしている遠藤氏に鳥の話や鳥にまつわる紙芝居をして頂く。子どもたちの中には鳥が大好きで詳しい子も居て、遠藤氏の質問に元気に答えて頼もしい。

 

 その後、バードコール作りに入る。班長に作り方の説明を受けて、まず丸棒を適度な長さに切ることから始まる。子どもたちがのこぎりを使って切っていく。そしてスタッフにドリルで丸棒に穴を開けてもらい、丸カンネジを入れて回し音が出る位置を探すのだが、すぐにいい音が出るものと、どんなに回してもなかなか音が出ないものがある。それでもみなそれぞれ音が出るようになった。その後は鳥と会話(?)するため森を歩く。

 

 班長を先頭にヘルメットを被って森を歩き始めた。むやみに鳴らしても鳥は答えてはくれない。鳥が鳴いていない時にバードコールを鳴らすと鳥が答てくれるようだ。森で鳥のさえずりも聞きながら、植物も観察して頂いた。丁度ギンリョウソウがたくさんあった。なかなか普段見にくい花の正面が良く見えるように上を向いているものがある。子どもたちも大人も真っ白な姿に驚き珍しいものを見たことで大喜びだ。

 

 その後はシジュウカラの巣箱作りだ。子どもたちだけで鋸で切るのは時間が掛かるが、やはり子どもたちは自分で切って作りたいのだ。親もスタッフも静かに見守った。巣箱の壁や土台、蓋となる板が6枚出来たら昼食とした。各家族に広場の思い思いの場所でお昼を召し上がって頂く。

 

 午後からいよいよ巣箱を作るために釘打ちが始まる。いきなり釘を打つのは難しいので、スタッフが細い穴をドリルで開けて釘を打ち易くしていった。野鳥の会の遠藤さんによるとシジュウカラの巣箱の出入り口の穴の直径は28mm、これが30mmにするとスズメも入ってくるのだそうだ。それぞれの班が巣箱を無事完成させることが出来た。子どもたちにそれぞれの巣箱を持ってもらい記念写真を撮った後、閉会式となった。

 

 閉会式で子どもたち一人ひとりに感想を話してもらうと、みなさん楽しんでもらえたようでホッとした。帰りの準備を整えて頂き、大久保バス停まで歩き、一緒にバスに乗って高尾駅でお送りして一日が終わった。一所懸命バードコールや巣箱を親子で作っている姿はとても微笑ましい。ご参加頂いたみなさまありがとうございました。スタッフ一同も楽しい一日を過ごすことが出来た。